医院名:郡山不妊鍼灸治療院 
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2022.07.09

妊娠に重要なホルモンと鍼灸の効果

つつみ鍼灸整骨院の院長の松岡です。今回は妊娠に関わるホルモンと婦人科疾患における鍼灸の効果についてです。

エストロゲンとプロゲステロン

まずは、妊娠に関与するホルモンについての説明です。女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が挙げられます。エストロゲンはいわば女性らしさを形成するホルモンで、思春期においては女性器の発達や骨端の閉鎖に、成人においては性周期や妊娠の維持、骨量の維持などにも関わり合いがあります。また、エストロゲンは男性にも重要な働きをし、男性の精巣と精巣上体の間の静脈網にはエストロゲンの濃度が高いことが分かっており、近年精子の形成にも重要な働きをすることがわかっています。

一方プロゲステロンはエストロゲンによって厚くなった子宮内膜に作用し、受精卵が着床しやすくします。また、子宮内膜の増殖を防ぐ働きもあります。

他の妊娠に関与するホルモンとしては、以下のものが挙げられます。

視床下部ホルモン

GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン):下垂体に作用しゴナドトロピン(FSH・LH)を放出させます。

下垂体前葉ホルモン

FSH(卵胞刺激ホルモン):下垂体前葉から分泌し卵巣を刺激、成熟・発育を促します。

LH:(黄体化ホルモン):視床下部のGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)の作用によって分泌され、卵胞を成熟、排卵させます。

PRL(プロラクチン):基本的に妊娠中、授乳中に高い値になり、乳汁分泌を促します。妊娠中でない時に、このホルモンが高値になることがあり、排卵の妨げになります。

 


女性ホルモンの周期と月経周期

次に簡単な周期の説明です。

月経周期は、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期に分けられます。

月経期:子宮内膜が剥がれ、血液と共に排出されます。

卵胞期:卵子の元になる卵胞が放出され子宮内膜が肥厚してきます。

排卵期:卵胞から卵子が排出されます。

黄体期:黄体からプロゲステロンが分泌され、子宮内膜がしっかりと厚くなって妊娠に適した状態になります。

月経の痛みの原因

女性は月経周期の中で妊娠に至らない場合、子宮内膜が剥がれ落ち出血をおこすのですが、その経血の排出の際に子宮からプロスタグランジンという痛み成分が分泌されるのですが、そのプロスタグランジンの過剰分泌により子宮が過度に収縮し、その際、虚血による循環障害が起こり痛みが発生します。また経血は、子宮内膜から分泌されるプラスミンという酵素の働きも作用し自然排泄されやすくなります。

鍼灸の婦人科疾患における効果は?

近年、日本は子宮筋腫や内膜症等の婦人病の患者様がとても増えてきています。子宮筋腫や子宮内膜症の原因は、女性ホルモンの関与があることは分かっていますが、まだはっきり分かっていません。当院にも子宮筋腫や内膜症、不妊症の患者様は多く御来院されるのですが、鍼灸は婦人科疾患における症状の軽減に非常に有効と思います。筋腫や内膜症が全く無い状態に戻すのは困難ですが、痛みなどの症状の軽減に有効です。また、子宮卵巣の周囲の血流を良くすることによって、子宮卵巣周囲のなどなどの改善、妊娠に関わるホルモンのバランスを整える、自律神経を整えて子宮・卵巣の機能を向上させる、子宮内膜をしっかり厚くふかふかにさせる等、妊娠に関して重要な身体機能の向上に大きな力になります。

また、不妊症においても鍼灸は有効です。なかなか子宝に恵まれず、何年も妊活をしているご夫婦の多くは、もちろん基礎疾患もあることも多いのですが、以外と多いのが、「不妊体質」になっていると言うことです。妊娠に至るのも妊娠に至る理由がありますし、なかなか妊娠に至らないのであれば、その理由は必ずあります。鍼灸を受診したからといって、100%の成功という訳には当然いかないのですが、少なくても現状の体質の改善や、妊娠しやすい身体作りをすることによって、あなたの身体を今よりも健康に導くお手伝いは出来ます。是非ご相談ください。

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